自分では磨けているつもりでも、ハブラシの届きにくい隙間や奥歯の周りなどをきちんと磨くことは非常に難しいため、どうしても磨き残しはあるものです。
磨き残しはそのままにしておくと、虫歯や歯周病などのお口の病気に繋がります。
定期的に、歯科医院で歯石等の除去を行いましょう。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、プロによる清掃・虫歯予防のことで、保険適用外にはなりますが、これにより徹底した虫歯・歯周病予防を行うことができます。
生涯治療費という言葉があります。 生涯治療費とは、人生を通して支払っている支出金額の中で医療(歯科治療含む)に掛けている金額のことです。 多くの方が、「定期的検診を受けている人は何度も歯医者に通院するのだから、それだけ歯科治療費がかさんでいるはず」と考えているようですが、実際はその逆です。 下の表より、定期歯科検診をすることで医療費を低く抑えられる、ということがわかると思います。
65歳時の年間医療費の差 | 15万円 |
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80歳までの生涯治療費の差 | 300万円 |
それではなぜ定期検診に通うと生涯治療費が低くおさえられるのでしょうか?
定期検診の際にお口のクリーニングをすることで、虫歯や歯周病になりにくい口腔環境を得ることができます。 もし、虫歯・歯周病・口腔がんなどの病気になってしまっても、早期に発見することができるので、治療費が抑えられます。 逆に「虫歯ができてから歯医者に通う」という方は、通院回数も一度にかかる治療費も多くなり、結果として治療費がかさんでしまいます。 近年、お口の中の疾患と全身疾患に関連性があることがわかってきました。 全身疾患の症状が軽くなれば、それだけ治療費も抑えられます。 上記のような理由により、生涯に支払う治療費が安く抑えることがでると言われています。
現在、日本の80歳の方の歯の平均残存数は6.8本と言われています(厚生省調べ)。
一方、アメリカの85歳の方の平均は15.8本、スウェーデンの75歳の方は19.5本と言われています(サンスター調べ)。
実は、残存歯数と、定期的に歯科検診に行くという習慣には相関関係があると言われています。下の図をご覧ください。
歯科検診や歯のクリーニングを定期的に受けている方の割合が高い国ほど、70歳になった際の歯の数が多いことがわかります。
スウェーデン | アメリカ | イギリス | 日本 | |
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70歳での歯の残存数 | 20本 | 17本 | 15本 | 8本 |
定期検診・クリーニングを 受けている割合 |
90% | 80% | 70% | 2% |